「獺祭」は、山口県の旭酒造で造られる日本酒のブランドです。酒米の王様「山田錦」を使い、精米歩合50%以下の純米大吟醸酒だけを作っています。遠心分離機という特殊な機械で搾ることで、雑味のない透明感のある酒質に仕上げています。フルーティで飲みやすい味わいは、日本だけでなく世界中で愛されています。精米歩合や製法によってさまざまな種類がありますが、代表的なものは「45」「三割九分」「二割三分」です。「二割三分」は、精米歩合23%を実現した獺祭の代名詞ともいえる銘柄です。

獺祭を造っている旭酒造は、日本酒離れが進む中で倒産の危機に陥っていましたが、三代目の社長である桜井博志氏が「美味しくなければ意味がない」という信念のもと、新しい日本酒に挑戦しました。その結果、獺祭は多くのメディアや有名人に取り上げられ、フレンチの神と呼ばれるジュエル・ロブション氏とのコラボストアもオープンするなど、世界的な人気を得ることとなりました。

獺祭の名前の由来は、蔵元が存在する地名「獺越」から一字とったものとされています。また、自身を「獺祭書屋主人」と名付けたかつての文豪、正岡子規にちなんでいるという説もあります。伝統にとらわれない新しい日本酒を作りたいと考えていた蔵元は、明治の日本文学に革命を起こした正岡子規に酒蔵の姿を重ねたのだと言われています。

では、そんな「獺祭」のいま飲むべきBest3を独断と偏見で紹介します。


獺祭 純米大吟醸 スパークリング45

精米歩合45%の獺祭を瓶内二次発酵させたスパークリングタイプの獺祭で、クリーミーな甘みとグレープフルーツのような爽やかさがあります。


磨き三割九分 遠心分離

精米歩合39%の獺祭を遠心分離機で絞ったもので、シャープで洗練された吟醸香と爽やかな甘みが楽しめます


磨き二割三分 遠心分離

精米歩合23%の獺祭を遠心分離機で絞ったもので、透明感と甘みが際立つ一本です。

 

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